新しいエンターテインメントを目指す「現場」がここにある!

高橋洋(脚本家・映画監督/主任講師)

映画には必ず主人公がいる。
映画に限らない、物語を扱うすべてのメディアにこれは当てはまる。
主人公はたいがい、何か克服せねばならない「問題」を抱えている。
僕たちの日常生活だってそうだ。みんな何かしら問題を抱えている。
でも、他人が抱える問題に誰も興味を持とうとはしない。自分のことで精一杯だ。
ところが不思議なことに、映画を見始めると、赤の他人の主人公が抱える「問題」がまるで我がことのように感じられる。
そして「問題」がついに克服される瞬間を見届けたいと思う。
これがエンターテインメントの骨法なのである。
この学校はみなさんと一緒に新しい時代のエンターテインメントを開発することを目指している。
魅力的な「問題」を発見して欲しい。
そしてそれをいかに観客に届けるか、講師たちと探求する「映画作りの現場」を体験して欲しい。

 

初等科日曜昼クラス担当講師メッセージ

金巻兼一(脚本家)

自分から生まれた物語や人間ドラマが映像になるのは、本当に楽しいものです。書くのは大変、でもその苦しみがあるからこそ、喜びはひとしおです。

脚本家にしか味わえない至上のカタルシスが、そこにはあります。

しかしながら、脚本は小説とは違います。
プロデューサーや監督、現場スタッフが読み、即座に理解できなくてはいけない特殊な文書です。思うがままに書けば良いというものではなく、脚本には定型と細かなルールやマナーがあります。どんなにドラマチックなおはなしを書いても、どんなに魅力的な台詞や会話を書いても、脚本の基本にのっとっていなければ現場では使えません。大工仕事にたとえれば、釘一本打つにしても、プロの大工と日曜大工とでは歴然とした技術差があります。自分だけの思い込み技術では通用しないのです。

それら、プロ現場では持っていて当たり前の脚本作法について、具体的な凡例解説や執筆実習でしっかりと教授していきます。また、私はアニメーションやオーディオドラマの経験も豊富なので、その特殊技術に関しても折々触れていきたいと思います。実戦型脚本術です。

本気になって頑張れば、あなたも至上のカタルシスを味わうことが出来るでしょう。
思い込みを捨て白紙になれる人、自分と向き合い戦える人、待っています。

 

初等科金曜夜クラス担当講師メッセージ

宇治田隆史(脚本家)

世の中には小説にしろマンガにしろ色んな物語があります。
好きな作品や作家、ジャンルなどそれぞれに好みがあるでしょう。

ところが自分が何にどう反応しているか意外とわからないものです。

起こった出来事や目についたスタイルに感動したように思いますが、
その感動を再現してみようとシナリオ(自主映画)の中で真似てもまったく上手くいかなかったり。
心が動かないというか。

面白かった、カッコよかった、感動した、はどうやって生まれるのでしょう。

いったいどうやって作られるのか。なんだか途方もない気もします。

でも確かにあるのです。
それを見にいってみませんか。

 

高等科木曜夜クラス担当講師メッセージ

宮下隼一(脚本家)

「こんにちは」「こんばんは」など、
気も利いていなければ格好よくもおしゃれでもないセリフが、
あるべき時にあるべき場所であるべき人物の口から発せられると、
観る人の胸をとてつもなく痛く切なくそして楽しく射抜くことがあります。
シナリオが『建築設計図』にたとえられる所以です。

ではそんなシナリオは、誰のために、なんのために書かれるのか?
講義はそこから始まります。

その答えを知ってなお、書きたい、書きたいことはあるのに書き方がわからない、そんなあなたを待っています。

 

高等科日曜クラス担当講師メッセージ

佐藤佐吉(脚本家・映画監督・俳優)

僕は23歳までやや映画が好きという程度の青年で、レンタルビデオ全盛時代を向かえ見知らぬ映画たちの強烈な洗礼を受け、今の時代のようにSNS などなかったので感想を分かち合える友人を探していたら、新聞で藤本義一さん主催の『心斎橋大学』という構成作家・脚本家養成講座を知り、そこで初めて脚本というものに触れ、さらに映画にのめり込みました。仕事をしながら1年間真面目に通って地方ドラマ脚本の奨励賞を受賞しました。
講座はもう一年間あったのですが、すぐに脚本家になれると思って会社を辞め上京しましたが、デビューできたのはそれから10年後でした。全然まだまだ力が足りてなかったんですね。
プロを目指すのは厳しい道のりかもしれませんが、でも自分は絶対に面白い脚本を書くという決意と粘りさえあればどうにかなります。
僕もまだまだ修行中の身ですが一緒に頑張っていきましょう。