共通講義について
月2回の土曜日に行われる共通講義は、初等科、高等科共通の講義となります
全10回 担当講師:高橋洋
▎「企画を発想する」
プロの脚本家はネタに対してどのように反応し、企画の形にしてゆくのか。これは企画になる、という手応えをどのようにして呼び込んでいるのか。受講生からとっかかりとなるネタを出して貰って、それを題材にブレストし、企画開発のシミューレションを実演してみます。ブレストは無責任かつくだらないアイデア大歓迎。これは頭をいかに柔軟にするかの実践的な訓練でもあります。近年の映画の予告編を題材に、それが面白い企画になり得ているかどうかのディスカションもしてみます。ここで培った発想力を、クラス講義でのシナリオ開発に役立ててください。また、業界で活躍中のゲスト講師を招き、手がけた作品の企画開発をめぐって質疑応答なども行います。
▎ゲスト講師
大九明子 OHKU Akiko
横浜生まれ。明治大学政治経済学部政治学科卒業。映画美学校第一期生。在籍中は黒沢清、高橋洋、塩田明彦、青山真治などに学ぶ。1999年、高等科修了作品『意外と死なない』が劇場公開される。2007年、新垣結衣の映画初主演作『恋するマドリ』で商業映画デビュー。以降、『東京無印女子物語』、『ただいま、ジャクリーン』(脚本コース映像化作品)、『放課後ロスト/倍音』、『でーれーガールズ』、『美人が婚活してみたら』、『甘いお酒でうがい』、『ウェディング・ハイ』などを手がける。『勝手にふるえてろ』で第30回東京国際映画祭コンペティション部門観客賞、第27回日本映画プロフェッショナル大賞作品賞を受賞。『私をくいとめて』で第33回東京国際映画祭TOKYOプレミア2020部門観客賞、第30回日本映画批評家大賞監督賞受賞を受賞。最新作は、WOWOWプレミアムドラマ「ああ、ラブホテル ~秘密~」、NHK BSプレミアムドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」。