「コラボレーション実習」「演出ワークショップ」/担当講師:西山洋市

IMG_1471コラボの制作を通して実践的に学べることはすべて、みなさんの修了作品の制作に直結しており、また、さらにその先の映画の現場(商業映画にしろ自主製作にしろ)にもつながっています。
一つはシナリオを書く力、一つはシナリオを読みこみ撮り方も含めた演技の演出をより自在に創造してゆく力、また演技演出を的確に理解しさらに強く豊かな表現にグレードアップする各技術パートの役割りと実践的技術の基本、そして予算やスケジュールなども含めた映画を制作する現場の枠組みとそのマネージメント、等々、映画作りの現場を一通り実践的に経験しながら学んでもらうということです。

コラボのシナリオ作りでは、本格的なドラマの骨格を学べる24分もののシナリオ(30分程度の作品を目指す修了制作作品と同等)を、ネタからシナリオ化までシナリオWS(第1ターム)で書きながら学んでもらいます。書かれたシナリオは演出WS第1タームの材料として、みなさんにその演出を考えてもらうことで、セリフの発声、シナリオの内容をより立体的に表現する動きの可能性、その撮り方の模索など、一連の演技演出をコラボの現場につながる本格的な形式で学びつつ、その演技演出からシナリオの見直しも図り、次のシナリオWSにつなげてもらいます。

演技の演出(芝居)は監督だけのものでなく、すべてのスタッフが創造的に考え、動き、主体的に制作に関わってゆくためのベースであり、起点となるものです。本番であるコラボの現場を参加者全員が主体的に、そして自由に考えて学ぶ創造体験の場とするために、ぜひとも必要な練習と予行演習となるようなWS(第1ターム)にしてゆきたいと考えています。

本番のコラボの現場では、撮影・録音の各技術パートをプロのカメラマン、録音技師に担当してもらい、各パートについた受講生にプロの技術や方法を直接的に学んでもらうことになります。

演出WS第2タームでは、コラボで学んだことをベースにした短編映画作品の制作にコラボと同様の体制で臨んでもらいます(10分程度の作品のシナリオを2本、選抜)。

第3タームでは、修了制作に向けたみなさんのシナリオを材料にして、演出からシナリオの内容を探り直し、その後提出する部分的なパイロット版の撮影やシナリオの創造的なリライトに繋げてもらいたいと思います。

【コラボレーション実習スケジュール】

◇コラボレーション準備(9月〜12月)
シナリオワークショップ、演出ワークショップで行う企画開発と並行し、準備段階における課題・問題点を全員で共有し、各部ごとの準備を進めます。また、実際のロケ地探しなども進めて行きます。

◇リハーサル(12月)
実際に撮影で使用するシナリオをもとに、芝居を作り込んでいく過程を受講生全員で体験します。

◇コラボレーション実習:撮影(1月)
スタッフとして参加をしながら、実際の演出、撮影を体験します。初等科で行ったミニコラボとは比較にならない、経験したもの曰く「これを通るか通らないかでは全く違う」現場体験が待っています。

◇ポスプロスタッフ再編成(1月)
ポストプロダクション時に、スタッフを再編成し、全員で編集から仕上げまで取り組みます。

◇コラボレーション編集(1月〜3月)
完成までの作業を自分たちで行います。

◇デジタル・グレーディング(2月)
映像の色彩補正作業は、作品の最終的なルックを決める大事な作業です。

◇仕上げ(整音)作業(3月)
編集同様、完成までの作業を自分たちで行います。初等科では経験しなかった「ProTools」による本格的な整音作業を体験できます。「音で映画を豊かにする」ということはどういう事なのかを実際に機材を動かしながら体験して行きます。

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