月2回の土曜日に行われる共通講義は、初等科、高等科共通の講義となります

全10回 担当講師:高橋洋

▎「企画を発想する」(高橋洋)

プロの脚本家はネタに対してどのように反応し、企画の形にしてゆくのか。これは企画になる、という手応えをどのようにして呼び込んでいるのか。受講生からとっかかりとなるネタを出して貰って、それを題材にブレストし、企画開発のシミューレションを実演してみます。ブレストは無責任かつくだらないアイデア大歓迎。これは頭をいかに柔軟にするかの実践的な訓練でもあります。近年の映画の予告編を題材に、それが面白い企画になり得ているかどうかのディスカションもしてみます。ここで培った発想力を、クラス講義でのシナリオ開発に役立ててください。また、業界で活躍中のゲスト講師を招き、手がけた作品の企画開発をめぐって質疑応答なども行います。

TAKAHASHI Hiroshi

▎ゲスト講師

Ohku2024_東京藝大_WEB大九明子 OHKU Akiko
横浜市出身。97年、映画美学校第一期生。在籍中は黒沢清、高橋洋、塩田明彦、青山真治などに学ぶ。99年、高等科修了作品『意外と死なない』が劇場公開。2007年、『恋するマドリ』で商業映画監督デビュー。『勝手にふるえてろ』(17)で第30回東京国際映画祭コンペティション部門・観客賞、第27回日本映画プロフェッショナル大賞・作品賞を受賞。『私をくいとめて』(20)が第33回東京国際映画祭・TOKYOプレミア2020にて史上初2度目の観客賞、第30回日本映画批評家大賞・監督賞を受賞。TVドラマ、NHK「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」がギャラクシー賞、ドイツ ワールドメディアフェスティバル2024 Entertainment|Mini-Series部門・銀賞、第121回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・最優秀監督賞等を受賞。最新映画は、4月25日公開『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』。