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若手からベテランまで! 今、最前線で活躍する監督たちによるリレー講義を行います!

『散歩する侵略者』『風に濡れた女』 『彼女の人生は間違いじゃない』『密使と番人』。今、最も注目を集める映画の作り手たちが、その創作の秘密、現代映画の可能性を語ります!

※講義はカリキュラムに記載された「映画表現論」(全5コマ)の枠で行います。

山下敦弘(映画監督/『苦役列車』『ハード・コア』)
yamashita_c1976年愛知県生まれ、大阪芸術大学芸術学部映像学科卒。大学の卒業制作『どんてん生活』(1999年)が国内外で高い評価を受ける。ダメ男青春三部作を経て、女子高生がバンドを組む青春映画『リンダ リンダ リンダ』(2005年)がスマッシュヒット、新境地を開く。『天然コケッコー』(2007年)では第32回報知映画賞・最優秀監督賞を最年少受賞した。以降『マイ・バック・ページ』(2011年)、『苦役列車』(2012年)、『もらとりあむタマ子』(2013年)、「午前3時の無法地帯」(2013年)、『超能力研究部の3人』(2014年)、『味園ユニバース』(2015年)、『オーバー・フェンス』、『ぼくのおじさん』(2016年)、『映画 山田孝之3D』(2017年)、『ハード・コア』(2018年)、とコンスタントに作品を発表、ある種の作家性を保ちながら、さまざまな題材を融通無碍に料理し続けている。

黒沢清(映画監督/『岸辺の旅』『散歩する侵略者』)

kurosawa2017大学在学中より8ミリ映画を撮り始め、83年商業映画デビュー。『CURE キュア』(97)が海外に紹介されたのを契機に、『ニンゲン合格』(98)をベルリン映画祭に出品、映画美学校製作作品『大いなる幻影』(99)をヴェネチア映画祭に出品、『トウキョウソナタ』(08)がカンヌ映画祭で審査員賞を受賞するなど、各国でその評価を高める。近作に、『セブンスコード』(13/ローマ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門最優秀監督賞受賞)、『岸辺の旅』(14/カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞受賞)、『クリーピー 偽りの隣人』(16)、『ダゲレオタイプの女』(16)がある。最新作は『散歩する侵略者』(16)。


塩田明彦(映画監督/『害虫』『風に濡れた女』)
shiota1961年京都府生まれ。99年、監督・脚本作品『月光の囁き』と『どこまでもいこう』(映画美学校製作)が2作品同日劇場公開され、国内外で高い評価を得る。2001年には、清野弥生(映画美学校第1期生)脚本による『害虫』がヴェネチア国際映画祭現代映画コンペティション部門正式出品の後、ナント三大陸映画祭で審査員特別賞、主演女優賞(宮崎あおい)を受賞。02年放送のハイビジョンドラマ『あした吹く風』でATP賞・優秀作品賞と総務大臣特別賞をダブル受賞、また03年公開の『黄泉がえり』は異例のロングランヒットとなる。05年には『カナリヤ』『この胸いっぱいの愛を』が相次いで公開、07年に公開された『どろろ』は大ヒットを記録した。近作に短編『約束』(11)、深夜ドラマ『スパイ特区』(12)、『抱きしめたい・真実の物語』(14)、『昼も夜も』(14)がある。最新作の『風に濡れた女』(16)はロカルノ国際映画祭にて若手審査員賞を受賞した。著作として、映画美学校での講義を採録した『映画術 その演出はなぜ心をつかむのか』(イーストプレス)がある。

廣木隆一(映画監督/『ヴァイブレータ』 『彼女の人生は間違いじゃない』)
hiroki1954年生まれ。1982年、『性虐!女を暴く』で映画監督デビュー。『魔王街・サディスティック・シティ』(1993)でゆうばり国際ファンタスティック映画祭グランプリ(ビデオ部門)を受賞。1994年、サンダンス・インスティテュートの奨学金を獲得して渡米。帰国後発表した『800 TWO LAP RUNNERS』(1994)で文化庁優秀映画賞ほかを受賞。2003年の『ヴァイブレータ』では、第25回ヨコハマ映画祭をはじめ、国内外40以上の映画祭で監督賞ほか数々の賞を獲得する。そのほかの作品に、『余命一カ月の花嫁』(2009)『きいろいゾウ』(2013)『さよなら歌舞伎町』(2015)『娚の一生』(2015)『ストロボ・エッジ』(2015)『夏美のホタル』(2016)『P&JK』 『ナミヤ雑貨店の奇跡』(2017)。初小説「彼女の人生は間違いじゃない」(河出書房新社)を自らが映画化。

三宅唱(映画監督/『PLAYBACK』『密使と番人』)
IMG_3894_miyake_sho1984年札幌生まれ。中学3年時にはじめて自主映画をつくる。一橋大学社会学部在学中、映画美学校フィクション・コース第10期初等科に入学。 2009年短編『スパイの舌』(08)が第5回CO2オープンコンペ部門にて最優秀賞を受賞。2010年『やくたたず』を製作・監督(第6回CO2助成作品)。『Playback』(12)は第65回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に正式出品、また第27回高崎映画祭新進監督グランプリ、第22回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞した。その他の作品に『THE COCKPIT』(15)がある。最新作は『密使と番人』(17)。

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