ranshin_240フィクション・コース第11期高等科修了作品
2011/55分/16mm

監督・脚本:冨永圭祐
制作:冨永威允 笠原雄一 地良田浩之 助監督:山形哲生 鎌田亮 川口陽一 内藤瑛亮 撮影:佐野真規 照明:立石逸平 録音:清水裕紀子 美術:原太一 松久育紀 衣装:渡辺あい スクリプター:中島知香 編集:佐野真規 撮影アドバイザー:山田達也 整音:臼井勝
キャスト:福島慎之介 新井美穂 柳有美 平吹正名 大沼百合子 針原滋 江連エミリ 三上雄太 万田邦敏

十郎は、交際しているひよりを連れて、妹・ヤコの墓参りのために帰郷する。そこで再会した幼なじみや両親はみな、ひよりの姿をみて十年前の殺人事件の記憶を呼び起こす。やがて次第にその事件の真相が明らかになっていく……。
説明的なセリフを排したこの作品は、不吉な余韻に満ちている。それが終盤にいたるにつれ、静謐で象徴的なイメージとアナーキーなカタストロフが織りなす、禍々しい雰囲気の渦の中へと観客を引き込んでいく。(結城秀勇)