harusame_240第6期フィクション・コース初等科作品
2003年(36分)16mm

監督・脚本:青山あゆみ
製作:三好紗恵 後藤浩二 撮影:四宮秀俊 柏尾陽介 水谷直樹 照明:近藤明範 岡崎健 小野徹録音:川井祟満 浜田みちる 編集協力:北岡稔美 美術:隈弥生 横濱聡子 小林裕也 高橋久美子 高橋淳 今井和哉 スクリプト:岡田雄介 音楽:渡辺浩志 助監督:中村聡 水野智治 鈴木隆一 鎌苅洋一

出演:鈴木卓爾 北川智絵 小沢紗季 菊池佐玖子 小島由佳 アリ・アスギャリ 南英司 飯田まさと 下田祐司 吉岡睦雄 渡部真一 奥村勲 土井きよ美 森下創 黒崎幹晴 竹内陸人 岩楯健太 糟谷努 岡崎健 鈴木隆一 高橋淳

【あらすじ】ある日突然死ぬ病を抱えた男、春雨ハルオは、祖母の営む食堂で黙々とソバを打つ日々を送っていた。そんな春の日に、ハルオの嫁が謎の駆け落ちをし、春雨家に一億円の宝くじが当たり、一人の娘が食堂に置き去りにされる。ドラマチックな嫁の行為(出前プレイ)に傷ついた彼は、娘の母親を追って来た借金取りに宝くじを渡し「普通の生活への投資」という名目の下に娘を育て始める。娘は名前をビワコと言い、魚が嫌いで、無口であった。そして時々機械の夢を見た。それから十年、機械的に育った娘はオカッパの女子となり、ハルオに密かに恋する事となる。そんな夏の日、嫁の出前プレイに再び傷ついたハルオは「資本の回収」と称してビワコに結婚を申し込む。その夜二人は夫婦となり、やがてビワコはハルオの子を身篭る。ビワコとの「普通の生活」に執着し始めるハルオ。しかしその夜以来ビワコは機械の夢に取り憑かれ、家出を繰り返すようになる……。

2004年カンヌ映画祭シネフォンダシオン部門正式招待作品