2000_240第0期ドキュメンタリー・ワークショップ作品
2000年(26分)DV→BETACAM

監督:林建太
出演:百瀬英雄 百瀬瑞恵 百瀬進也

【解説】はじまりは、単なる実習課題だった。ミレニアムの年越しをビデオ作品として5分にまとめようという、よくある“課題”である。林建太はヘルパーとして通いつめている家族の大晦日にビデオカメラを持ち込んだ。NHKの紅白歌合戦を時々思い出したように眺める父と子、年越し蕎麦の準備をゆっくりする母。そこには、どの家庭にもある平凡極まりない年の瀬があるばかりだった。ただ一点、いつもの年越しと違うのは、コンピューターの2000年問題によって、電気や水道などのライフラインに支障をきたす恐れがあったことだ。林の仕事は、重度の障害を持った人たちの在宅介護のヘルパーである。この家庭の場合、万一電気が止まったら、人命にかかわる非常事態が起きる。だから、万全の準備を整えて“その時”を待った。だが、何事も起こらなかった。残されたものは、どの家庭とも変わらない年末の日常だけである。だが、その日常をジーッと凝視すると実にいろいろなものが見えてくる。