批評家養成ギブス 概要
今期の批評家養成ギブスの開講は未定となっております。詳しくは映画美学校事務局にお問い合わせください。
佐々木敦(批評家)
岡田利規(演劇作家/小説家/チェルフィッテュ主宰)、保坂和志(小説家)、松江哲明(ドキュメンタリー監督)
岡村詩野(音楽評論家)、さやわか(ライター/評論家)、杉江松恋(書評家)、平倉圭(芸術学・知覚論)、三浦哲哉(映画批評/表象文化論)
批評力を獲得するために
批評力を獲得するために批評は誰にだって出来る。だが、それは大変難しい営みでもある。批評とは、まず第一に「世界」に対する感応と、そこから開始される思考と、それを外へと開いてゆくための方法のことだ。膨大な事象と情報の交錯の中から、自分にとって価値と意味のある何かを発見し、それらと自分自身の間で何が起きているのかを考え抜き、そしてその考え自体を他者へと伝達可能なものへと変換する技術、それが批評である。批評とは何よりもまず言葉によるものだが、批評力の訓練の効用は文筆の範疇のみには留まらない。何かと遭遇し、それについて思考し、誰かにそれを表現するという一連の行為としての「批評」は、この世界、この社会、この時代を生き抜くための、真に有効な武器足り得る。
佐々木敦(批評家/批評家養成ギブス主任講師)
批評家養成ギブスとは
◆特定のジャンルに根ざさない、それゆえにこそ複数のジャンルに対応し得る、新しいタイプの「批評家」の育成を目指します。
◆全20回の講義で、理論的/歴史的な把握から諸ジャンルの分析と探究、実際の批評文の執筆、ゲストを招いたゼミナールなどを行なっていきます。
◆5名の批評家による短期講義(各3回)と3名の特別講師による講義(各1回)、主任講師の佐々木敦による講義(2回)を予定しております。
◆受講生には課題として批評文の執筆と提出が求められます(任意)。
◆修了時には受講生有志による批評誌の制作、販売、流通などのバックアップを行ないます。