映像アート・マネージャー養成講座 概要
※今期(2015年度)、映像アート・マネージャー養成講座の開講は未定となります。詳しくはコミュニティシネマセンターまでお問い合わせください(TEL:050-3535-1573)。
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映画祭の企画から、美術館の映像事業、ミニシアター、コミュニティシネマの運営まで―地域コミュニティの映像文化を担う人材育成のための総合講座
2013年7月23日(火)開講
文化庁(平成25年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業)
主催:一般社団法人コミュニティシネマセンター、特定非営利活動法人映画美学校
協力 東京国立近代美術館フィルムセンター
シネマ・マネジメント・ワークショップとは
映画上映を軸に、アート・マネジメントを学ぶ
日本の映画館は2010年に3400スクリーンを越えた後、徐々に減少をしはじめ、2012年末には3290スクリーンとなりました。このうち、2765スクリーン、85%をシネマコンプレックスが占めています。大規模な設備投資を要する“デジタル化”という大転換期の中で、従来型の映画館は急速にその姿を消し、映画館がない町、映画館の空白地域が広がり、東京や大都市でも映画館の閉館が続いています。
このような状況においては、従来の映画館、映像事業の枠組みにとらわれることなく、まちづくりや観光事業、他の芸術ジャンル、クリエイティブ産業とも連動し、将来を見据え、映画上映を軸としたソーシャル・ビジネスとして映像文化事業を展開できる人材が必要となります。
“映画館”をコミュニティに開き、拡張する
中心市街地から昔ながらの映画館が姿を消し、映画館の85%をシネコンが占める現在、地域のコミュニティシネマ(既存の映画館・ミニシアターや公共映像施設)には、他の芸術ジャンルとも連動し、幅広い映像教育も行うコミュニティの新しい文化の拠点として、その機能を拡張し、シネコンとの差異化をはかることが求められています。
コミュニティシネマセンターでは、2003年から「シネマ・マネジメント・ワークショップ」を開講し、修了生の多くが国際映画祭事務局や映像アーカイブ、地域の映画館、映像専門施設等で活躍しています。
今回のシネマ・マネジメント・ワークショップは、ソーシャル・ビジネスとして映像文化事業を展開できる、映像に限定されないマネジメント能力をもつ人材を育成するための、より充実した専門的なものとなっています。
映像アートマネージャー養成講座の内容
理念から実践まで
この講座は、地域の映像文化施設、映画館(ミニシアター)、フィルムアーカイブやシネマテーク、コミュニティシネマなどのディレクター、スタッフとして、地域の映像文化を担う人材を育成するために行うものです。文化政策や地域における文化事業の動向、文化活動としての上映活動に関する理念、映画映像の歴史、製作から保存にいたる専門的な知職、まちづくりやアート・マネジメント、デジタルコンテンツも視野に入れた施設運営に関するノウハウまで、総合的に学ぶことができます。
多彩な講師陣
映画映像の専門家はもちろん、まちづくりやコミュニティデザイン、美術館・映画館運営の最前線で活躍する多彩な講師陣による30コマを越える講義、そして、講座の最後には受講生自身の企画を実施します。10回にわたる映画鑑賞+講義で学ぶ「映画史」もカリキュラムの中に含まれています。
これから映画映像を学ぼうとする初心者はもちろんのこと、すでに経験を積んだ美術館の学芸員や自治体の文化担当者、映画祭や映画館のスタッフ等にも新たな事業展開を考える契機としていただける内容となっています。
「コミュニティシネマセンター」とは
日本各地の公共的な上映活動を支援するとともに、地域の上映組織“コミュニティシネマ”の設立を推進するための団体が「コミュニティシネマセンター」です。近年では地域映画館のネットワーク「シネマ・シンジケート」の運営や地域の公共上映施設の共同事業「シネマテーク・プロジェクト」なども手がけています。
「映画史講座 映画上映と講義」 受講者募集
本講座のみの受講も可能です。
映画の誕生から現在にいたる映画の歴史を、実際に映画を鑑賞しながら学ぶ講座です。
全10回(予定。原則月1回、土曜日または日曜日 14:00ー17:00予定)
会場:東京国立近代美術館フィルムセンターほか
受講料:52,500円(消費税込)
映像アート・マネージャー養成のための「映画史講座」
【時間】14時~(上映・講義あわせて3時間~3時間半程度。各自、終了時間は異なります。)
※日程は変更になる場合があります。
※月によって、会場・曜日が異なりますので、ご確認ください。
日時 | 会場 | 希望作品 | 製作年 | 監督 | 講師(予定) |
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1900年まで 1900年代 初期映画 | 8/4(日) 13:00~※ (開始時間が異なります) | 試写室 「三日月座」 (人形町) | リュミエール、エジソン等初期短編集 | 1900年まで | 村山匡一郎 | |
月世界旅行 | 1902 | ジョルジュ・メリエス | ||||
あるアメリカ消防夫の生活 | 1902 | エドウィン・S・ポーター | ||||
大列車強盗 | 1903 | 同上 | ||||
ドリーの冒険 [ビデオ] | 1908 | D.W.グリフィス | ||||
1910年代 ハリウッド映画 | 8/31(土) 14:00~ | フィルムセンター | チート | 1915 | セシル・B・デミル | 村山匡一郎 |
1920年代 アヴァンギャルド映画 | 9/14(土) 14:00~ | フィルムセンター | 十字路 | 1928 | 衣笠貞之助 | 村山匡一郎 |
フィルムセンター | 瘤取り | 1929 | 村田安司 | |||
1930年代 トーキーの到来 | 10/26(土) 14:00~ | フィルムセンター | マダムと女房 | 1931 | 五所平之助 | 村山匡一郎 |
カチカチ山 | 1936 | 市川崑 | ||||
1940年代 戦時下の映画 | 11/2(土) 14:00~ | フィルムセンター | ハワイ・マレー沖海戦 | 1942 | 山本嘉次郎 | 村山匡一郎 |
1970~80年代 アジア映画 | 11/30(土) 14:00~ | 映画美学校 | 未定 | 未定 | ||
1950年代 黄金時代 | 12/15(日) 14:00~ | 映画美学校 | あらくれ | 1957 | 成瀬巳喜男 | 村山匡一郎 |
1960年代 新しい波(日本映画) | 1/11(土) 14:00~ | フィルムセンター | 帰ってきたヨッパライ | 1968 | 大島渚 | 村山匡一郎 |
1960年代 新しい波(外国映画) | 2/8(土) 14:00~ | フィルムセンターまたは映画美学校 | アメリカの影 | 1960 | ジョン・カサヴェテス | 村山匡一郎 |
1990年代~現代 現代 | 3月未定 | 映画美学校 | 未定 | 未定 |
申込方法
受講希望の方は「その他のお問い合わせ」から、必要事項(氏名、メールアドレス、住所、電話番号)をご記入の上、メッセージ欄に「映画史講座(映像アート・マネージャー養成講座)」と記載し、お申込みください。折り返しご連絡さしあげます。