脚本コース特別講座「メタフィクションの教室 世界を語る技法」開講!
2015年3月17日(火)〜2015年3月25日(水) 全5回 会場:映画美学校試写室 [KINOHAUS B1F]
担当講師:村井さだゆき
空想世界の作り方、教えます。
村井さだゆきは、メタフィクションを描き続けてきた脚本家である。「物語を物語る物語」──メタフィクションの技法は、彼にとって単なる小手先のテクニックではない、創作の秘密に関わるより重要な意味を持っている。この特別講座では、村井自身が数々の自作解説をまじえ、全5回に渡ってさまざまなメタフィクションの手法、その意義と効果、面白さを徹底的に語り尽くす。
担当講師:村井さだゆき(脚本家/映画美学校講師)
93年『飛べないオトメの授業中』で第6回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞。『パーフェクトブルー』(98/今敏監督)『スチームボーイ』(04/大友克洋監督)、「ウルトラQ dark fantasy」(04)、「夏目友人帳(参・肆)」(09ー11)、「宇宙戦艦ヤマト2199」(13)など映画、ドラマ、アニメと多岐にわたる活躍をしている。最新脚本担当作は3/6(金)公開の『シドニアの騎士 劇場版』。
【日時】3/17(火)、3/18(水)、3/22(日)、3/24(火)、3/25(水) 全5回
※日にちにより開始時間が異なりますのでご注意ください
【受講料】
全5回/15,000円(税込)
5回分を一括でお申し込みの方に限り、村井がこの講座のために書き下ろした小冊子『初歩から教える創作の秘密ノオト』をプレゼント!
1コマずつでの受講も可能です〔1回/3,500円(税込)〕
【申し込み方法】
お問い合わせフォームより必要事項をご記入の上、メッセージ本文に「脚本コース特別講座受講希望」と受講日時(1コマご希望の方のみ)をご記入のうえ送信ください。追ってお支払い方法をメールにてご案内致します。こちらでご入金が確認取れた段階で受付完了となります。当日はお時間までに映画美学校にお越しください。
【講義内容】
3/17(火)19:00〜
第一回
メタフィクションとは何か──ヒトはなぜ物語るのだろう?
この素朴な問いから出発し、人類がいかに「世界」を物語として把握してきたかを解読。物語る欲求が、ヒトにとって根源的なものであることを示す。その中で、メタフィクションだけが唯一、世界の外には立てない我々が、「世界を内側から俯瞰」して語る方法であることを解説する。
(c)2014「炎の刻印」雨宮慶太/東北新社
3/18(水)19:00〜
第二回
セカイと〈私〉を巡る冒険
ゲスト:田中幸子(脚本家/『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』)
セカイ系とは何か、なぜ受けたのか、なぜ揶揄されたのか、そしてなぜ消えて行ったのか、それらは今、どのように形を変えて敷衍しているのか。『ブギーポップは笑わない』『キノの旅』『デュラララ!!』と、ラノベ文化を周辺から眺めてきた村井さだゆきが、メタな視点から分析する。
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』4,700(税抜)
発売・販売:KADOKAWA 角川書店
(C)2011『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』製作委員会
時間芸術と言われる映画では、小説や演劇とは違う仕方で、時間が編集される。脚本家は常にこの編集の効果を意識して、柱、ト書き、台詞を書く。観客に酩酊感を与える夢の文法──映画『パーフェクト・ブルー』『千年女優』で用いられたメタな映像表現について解説する。
(c)2001千年女優製作委員会
うそつきのパラドクス、ゼノンのパラドクス、量子力学のパラドクス──パラドクスと対峙したとき、我々は世界を語る土台を失う。では、創作でパラドクスを語る意味は? 不完全性定理を描いたDの遺伝子#16「消えた和算」、セラフィムコール#07「〈私〉という逆説」、絵本「紙の王国のキララ」で語られたパラドクスとは何か。
『紙の王国のキララ』作・村井 さだゆき/絵・はぎわら ゆい 発行・主婦と生活社
3/25(水)19:00〜
第五回
「虚構」と「現実」の波打ち際にて
世界はコードに満ちている。空想することは我々が思っているほど自由ではない。「虚構」と「現実」という二分法の欺瞞に打撃を与え、その波打ち際に立ち続けることは可能なのか。映像作家は何を語れて、何を語れないのか。記号学のタームを用いて世界を読解、メタフィクションの戦略を解き明かす。
お問い合わせ
映画美学校
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F
電話番号:03-5459-1850 FAX番号:03-3464-5507
受付時間(月ー土) 12:00-20:00
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