『密使と番人』が公開
フィクション・コース第10期修了生の三宅唱さんが監督他、フィクション・コース修了生が多数参加した『密使と番人』が7月22日(土)より渋谷ユーロスペースにて公開されます。
監督・編集:三宅唱(フィクション・コース第10期修了生)
撮影:四宮秀俊(フィクション・コース第6期修了生)
照明:秋山恵二郎(フィクション・コース第6期修了生)
録音・整音:川井崇満(フィクション・コース第6期修了生)
キャスティング:神林理央子(フィクション・コース第3期修了生)
2017年/60分/カラー/1:1.85/DCP
音楽:OMSB Hi’Spec 出演:森岡龍 渋川清彦 石橋静河 井之脇海 足立智充 柴田貴哉 嶋田久作
【イントロダクション】
気鋭の若手映画監督・三宅唱が描く、誰も見たことのない時代劇の世界
江戸の街並も、刀によるアクションもなく、ただ男が冬の厳しい山のなかを歩き続けてゆく……。そんなシンプルな発想を出発点にして、いわゆる“時代劇”の枠組みにまったくとらわれない時代劇が、誕生した。
そんな新たな時代劇に挑んだのは、三宅唱監督。村上淳ら、俳優たちの見事なアンサンブルをモノクロームの映像美とらえた劇場公開第1作『Playback』(12)、OMSBやBimら、ヒップホップアーティストたちが新曲を完成させるまでの2日間を見つめたドキュメンタリー『THE COCKPIT』(14)など、日本映画界に新たな息吹をもたらし、国内外から絶大な支持を得る監督である。
製作は、数々の本格時代劇を作り続けてきた時代劇専門チャンネルと、劇場映画の製作も手掛ける日本映画専門チャンネル。
冬の自然の美しさ、厳しさをとらえた希有な時代劇であると同時に、怒り、後悔、哀しみ、誇りなど、現代のわたしたちも知る普遍的な人間の感情をシンプルに描いた作品。それが『密使と番人』である。
若き才能がぶつかり合うコラボレーション
密使・道庵を演じるのは、映画『エミアビのはじまりとはじまり』(16)で主演を務め、自身も映画監督として活動する実力派俳優・森岡龍。道庵と対峙する番人の長・高山に『Playback』以来二度目の三宅作品出演となり、多くの映画監督たちから厚い信頼を得る渋川清彦。また、彼らの対決に巻き込まれる夫婦を演じるのは、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)で映画初主演に抜擢された大注目の新人女優、石橋静河と、若手演技派俳優の筆頭でもある井之脇海。そして日本映画に欠かせない俳優である嶋田久作が、すばらしい存在感によってこの時代劇の世界に厚みを与えている。
さらに、本作のためにヒップホップアーティストのOMSBとHi’Specが新たに楽曲を制作。ジャパニーズヒップホップのなかで突出した異色の才能を見せるふたりによって、時代劇とヒップホップという、これまでにないコラボレーションが新たに生み出された。
【あらすじ】
人里から切り離された冬の山
男たちは自らの使命のため、黙々と歩みを進める
十九世紀はじめ、鎖国下の日本。開国を望む蘭学者の一派が、幕府管理下にある日本地図の写しを密かに完成させる。彼らはオランダ人にその地図の写しを渡すため、若い蘭学者の道庵(森岡龍)を密使として出発させる。身を潜めながら、山の中を進む道庵だが、高山(渋川清彦)をはじめとするその山の番人たちは、幕府が手配した道庵の人相書を手に山狩りを始めていた。
公式HP:https://www.nihon-eiga.com/missitburnin/
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