tokyo196km_2402012/16mm→DV/16min
フィクション・コース第15期初等科修了作品

キャスト
佐藤健太郎、奥村佳帆梨、古山豪人、宅嶋渓
スタッフ
監督・脚本:高橋大佑/製作:鈴木英生、岩田康平/助監督:西川洋平、三野航、松岡智子/撮影:謝君謙、今野裕介/照明:萩原周平、赤松直明/録音:栗山道太

大災害によって荒廃した日本。父とともに死者を弔いながら旅をしていた少年・進は、父の突然の死によって一人取り残される。父を殺した少年と出会った彼は、一緒に暮らすことにする。そして十年後。狩猟生活によって暮らす彼らは、ある日ひとりの女性と出会う。
設定、スチール映像の多用、ナレーションワークなどで独自の世界観を築いている本作。近未来を描いたSFかと思われた作品世界が、ラストに至り、観客の住む現実へとなだれ込む。無力感や空虚さを、作品自体の熱量に変えている。(結城秀勇)