midoriiro_240第6期フィクション・コース初等科作品
2003年(35分)16mm

監督・脚本:隅達昭
製作:矢部真弓 成田生 撮影:伯野祥展 大川哲史 早瀬洋平 照明:後藤浩仁 江頭豊 桐谷一永 橋詰和幸 内山理与 廣瀬理恵 録音:吉田裕介 赤尾俊文 編集協力:四方智子 美術:蓮池あゆ 越善史奈 スクリプト:南波ちひろ 助監督:佐藤央 太田信裕 溝渕亜樹奈

出演:杉内貴 永井正子 藤谷宥木 吉田隆太 薔薇絵 三井俊紀 齊藤あきら 芹口康孝 関口竜矢 佐藤貴亮 有馬美保 嶋田みさ子 三浦陽子 須賀豊 塚本智博 木田貴裕 植岡喜晴

【あらすじ】何日間も眠れずにいる瑞枝に、稜次はただ一緒に薬を飲んで眠ろうとだけ言う。二人は錠剤を飲み共に眠るのだが、瑞枝だけが先に目を覚ましてしまう。やがて稜次が目を覚ました時、そのすぐ側で、瑞枝は自殺していた。死体となった瑞枝を受け入れることのできない稜次は、自分を他人事のように持て余しながら、部屋を出て歩く。道傍に落ちたまま鳴る携帯電話を拾い、知らない女の声を聞くが、なにも言えずに電話を切る。それを同じ頃、携帯を耳にあてて街なかを足早に横切っていく朝子がいる。他人の声ばかりを耳にしながら朝子は電話口にいるはずの男に会いに行くが、男は返事もせず姿も見せない。過敏になっていく神経を抑えようと石鹸水を飲み、幼なさを残す和也と出会い寄り添うのだが、和也は朝子を嫌って足を切り付けたまま置き去りにする。道傍から動くこともできなくなった朝子。通りがかりの稜次が、何も知らないまま言葉もなく、朝子に触れる。