フィクション・コース第24期初等科前期は、オンライン講義での開講となります。オンラインだからといわゆる座学に甘んじることなく、映画美学校独自の実践中心の方針を貫いて、この状況下で“映画を学ぶ”“映画をつくる”とは何かを追求していきます。
映画が危機的状況にある今だからこそ、映画に何が出来るかをみなさんと共に探求していきたい。映画美学校はそのように考えています。開講にあたり、第24期初等科前期の講師を担当する池田千尋さんにコメントをいただきました。

かつて私も映画美学校に通う生徒の一人でした。
この場所で映画というものに向き合った、向き合わされた1年間、これが私の映画監督としての始まりであったと今も思います。

映画とは何か、脚本とは、演出とは何か、何が面白くて何が問題で、私はどんな人間で、人と一緒にものを作るとはどういうことか。
生徒も講師も関係なく、誰もが真剣に映画について考え、話し合い、なんだかすごい熱量で終わりのない問いに向き合い続ける。

今は講師という立場でここにいるわけですが、あれから二十年近く経っているにも関わらず、驚いたことに熱量に満ちた空気はまるで変わっていなくて、これこそが映画美学校という場所の強さなのだと実感している最中です。

今、新型コロナウイルスの影響で世界は大きく変化しています。私たちもこれに対応すべく、リモートでの映画作り、リモートでの授業へと形を変化させることになりました。それでもこの場に生まれる熱量はきっと変わりません。それどころか、新しい挑戦を前に熱量は増すのではないかと期待しています。
何にせよ、やってみなければ何もわかりません。始めてみなければ、どこにも辿り着けない。ヨーイドンで一緒に始めてみたら何が起こるか。挑戦する皆さんと出会えること、一緒に前に進めることを楽しみにしています。

プロフィール

池田千尋(Ikeda Chihiro)
1980年生まれ。映画監督、脚本家。高校在学時から自主映画制作を始める。早稲田大学第一文学部卒業。映画美学校修了制作作品である『人コロシの穴』(02)が2003年カンヌ国際映画祭・シネフォンダシオン部門に正式出品される。助監督として幾つかの現場を経た後、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域を2007年修了。主な劇場公開作品『東南角部屋二階の女』(08)、『先輩と彼女』(15)、『東京の日』(15)など。他に監督として、NHKBSプレミアムドラマ『プリンセスメゾン』(16)、テレビ東京×Netflix『Re:Mind』(けやき坂46主演)スピンオフ特別版など。脚本家として、黒沢清監督と共同脚本をつとめた映画『クリーピー〜偽りの隣人』(16)がある。最新作である『スタートアップ・ガールズ』(主演:上白石萌音)が2019年9月全国公開される。

フィクション・コース第24期初等科前期 9/9(水)開講!

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