nakagawa

プロフィール

第1期アクターズ・コース初等科

コメント

実は“役者”の存在に疑いを持っていたんです。役者になりたいと思っていたけれども、生身の人間のほうが面白い。でも役者をやりたいってどういうことだろうって。そんなことを思いながら、働きながら大学時代に知り合った方の自主映画などに参加していました。そうしていたら震災があり、ますますやりたいことをしなきゃと思ってアクターズ・コースに応募しました。やはり未経験者と経験者が混じって一緒に出来ることは圧倒的に面白いです。自分もほとんど経験がなかったので、様々な経験の人がいることで学ぶことがたくさんあると思ったのと、一から新たな気持ちで出来るのも良かったです。一般的なワークショップは演出家の方が教えることが多いけれども、映画美学校では実践で活躍している俳優の方々が直接教えてくださる。自分たちの前を歩いている人たちが同じ方向を向いて話してくれたので、指針を作りやすい、相談しやすいし、講師が考えていることがスムーズに入ってくるし、安心感もありました。入学時はまったく自分に自信がなかったですが、講師の方々が「自分を信じて探していくことから始めよう」という姿勢で接して頂いていたので安心して自分をさらけ出すことが出来ましたし、講義時間以外にも講師の方々もつきあってくれて、間を埋めることも出来たのも大きかったです。一年経って、「演技をもっとやりたい」「こんな風にやりたい」という欲が出てきたことが芽生えてきたことが一番大きいです。また演じる技術があると知り、奥深い世界の入り口に立てました。今後も訓練を継続し、自分で技術を育て、俳優としてどう表現していけるかが今後の課題です。