フィクション・コース第5期修了生の平嶋洋一さんが編集を担当した「タブーこそを撃て!原一男と疾走する映画(ムーヴィー)たち」がキネマ旬報社より全国の書店、amazon他にて発売中です。

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鬼才中の鬼才・原一男全フィルモグラフィーを再発見するために!
『タブーこそを撃て!原一男と疾走する映画(ムーヴィー)たち』
編集:平嶋洋一 3月10日発売 価格:1750円+税

『さようならCP』(72)『極私的エロス・恋歌1974』(74)『ゆきゆきて、神軍』(87)『全身小説家』(94)、そして24年ぶりとなる新作ドキュメンタリー『ニッポン国VS泉南石綿村』(17、3/10公開)……「アンチ!アンチ!アンチ!」を叫ぶ身体の記録=原監督曰く「アクションドキュメンタリー」、本書ではあらためてそのパワフルな疾走に、光を当てています。

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原一男監督へのインタビュー、庵野秀明・柳美里・塚本晋也との対談、四方田犬彦・三浦雅士・大塚英志の論考、辺見庸の「原一男映画を語る」。さらに公開当時の『キネマ旬報』からの再録など、あまりに充実した内容です。
既に原一男映画に憑かれているあなた! からだの中を「霊的」奥崎謙三が進軍すること確実です!

◆原一男監督のコメント
本作『ニッポン国VS泉南石綿村』はこれまでの四作(『さようならCP』『極私的エロス・恋歌1974』『ゆきゆきて、神軍』『全身小説家』)が1周目とすれば、まさに2周目のスタートになる作品という位置づけになるはず、と思っている。
ということは、1周目の全作品徹底検証することを迫られるわけである。
今回出版されるこの本を片手にたずさえ疾走していくだろう自分のイメージが、脳裏に浮かんでいる。

◆『タブーこそを撃て!原一男と疾走する映画(ムーヴィー)たち』目次

■全仕事を振り返る本に寄せて 原一男
■疾走するドキュメンタリー① 微かな動き、小さな声に感応して 『ニッポン国VS泉南石綿村』
●私の感情・肉体=カメラの衝動に身を任せ、アクションを捉えたい インタビュー 原一男 
●原一男における死の韻律と過剰なるもの 『ニッポン国VS泉南石綿村』作品評 四方田犬彦 
■あらゆる抵抗が無化される時代をどう捉えるか 辺見庸、原一男映画を語る 
■ドキュメンタリーとアニメーション それぞれのアイデンティティを探して 対談 原一男、庵野秀明 

■原一男 映画を読む、映画を語る
●読む、映画
●語る映画
①「狂気」ってなんだ? 収容病棟という「逆」ユートピア 対談 原一男、王兵
②表現の自由をめぐって 『ナヌムの家』上映妨害事件を通して考える 座談会 原一男、鈴木邦男、田中美津

■疾走するフィルモグラフィー② 戦争、私刑(リンチ)、人肉食 『ゆきゆきて、神軍』
●神軍にはすべてがある! 対談 原一男、塚本晋也
●あまりに劇的なドキュメント 座談会 原一男、佐木隆三、品田雄吉 
●劇的であること 『ゆきゆきて、神軍』作品論 大塚英志 
■疾走するフィルモグラフィー③ 行動する障害者、記録するカメラ 『さようならCP』
●それぞれのたたかい 座談会 原一男、玉木幸則、真野修一
■疾走するフィルモグラフィー④ 虚構は現実から出発する 『全身小説家』『極私的エロス・恋歌1947』
●眼のドキュメンタリー~『全身小説家』に寄せて~ 三浦雅士
●現実と虚構の親密さについて 『全身小説家』『極私的エロス・恋歌1974』 対談 原一男、柳美里
■「極私的」ノート 
①人恋しさは、満たされてしまった 武田美由紀(『極私的エロス・恋歌1974』主演)
②映画がロマンなら、生活もロマンさ! 小林佐智子(『極私的エロス・恋歌1974』出演、「疾走プロダクション」代表)

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