『氷菓』が公開中
フィクション・コース第1期高等科修了生の安里麻里さんが監督・脚本を担当した『氷菓』が現在全国公開中です。
累計230万部突破!米澤穂信原作学園ミステリー<古典部>シリーズ初映画化
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。」をモットーとする〝省エネ主義〟の折木奉太郎は、姉の命で部員ゼロ&廃部寸前の古典部に入部する。そこに〝一身上の都合〟で入部してきたのが、お嬢様の千反田える。一度好奇心を刺激されると、「わたし、気になります!」と大きな目を輝かせ、誰にも止められない。えるにひっぱられ、奉太郎の潜在的な推理力が開花し、学園に潜む謎を次々と解き明かしていく。そんなある日、奉太郎はえるから、33年前に起きたある事件の謎を解明してほしいと依頼される。旧友の福部里志、伊原摩耶花も加わって4人となった神山高校古典部員たちは、事件の真相に迫ってゆく――。
原作は、「折れた竜骨」で第64回日本推理作家協会賞、「満願」で第27回山本周五郎賞を受賞、「王とサーカス」「満願」では「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリが読みたい!」で1位、史上初ミステリーランキング2年連続三冠を獲得した、人気ミステリー作家・米澤穂信の「氷菓」。角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞したデビュー作。その後全6作品が刊行され累計220万部のベストセラー〈古典部〉シリーズの幕開けとなる。
最大の魅力は、古典部員4人のキャラクター。折木奉太郎という〝省エネ主義〟の男子高校生は〝天才探偵〟。お嬢様のえるは謎解きが大好物の〝依頼人〟。奉太郎とは対象的に享楽的で小回りの効く〝データベース〟福部里志は〝情報屋〟、勤勉で自他共に対して厳しい伊原摩耶花は〝所長〟的ポジションを担う。学校という限定された場所で、日常に潜む謎を解明していく彼らは、読者にとって共感と憧れの対象なのだ。
奉太郎には、多数の映画、ドラマや舞台で大活躍中、急成長を遂げる若手俳優・山﨑賢人。硬質で古めかしい言い回しの台詞とため息が似合う、省エネでありながら、推理力を秘める奉太郎を演じることで、新たな境地を開拓し、熱演。えるには、NHK連続テレビ小説「わろてんか」への出演も決定するなど、注目を集める若手女優・広瀬アリス 。えるの好奇心を象徴する美しく大きな瞳で、奉太郎をひっぱっていくポジティブでまっすぐなえる像を作り上げた。伊原摩耶花役に小島藤子、福部里志役に岡山天音と、フレッシュキャストの豪華競演が実現。そして、本作の物語の重要な鍵を握る役どころ、関谷純を本郷奏多が好演。斉藤由貴、眞島秀和ら実力派俳優陣が脇を固め、小説「氷菓」の世界を、ミステリアスに表現する。
脚本と監督は、『劇場版 零~ゼロ~』他多数の作品を手がける実力派・安里麻里。原作者がテーマにした「熱狂に乗り切れない人間の話」を奉太郎視点で脚本にし、確かな演出と映像により、先が読めない新たな青春学園ミステリーを作り上げた。主題歌は、本作に相応しい青春100%の楽曲、イトヲカシの「アイオライト」 。
33年間封印され続けた一冊の文集「氷菓」の謎――その真実と、「氷菓」に込められた過去からのメッセージがラストに強烈な余韻を残す。
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