第3期ドキュメンタリー・コース初等科作品
2003年(約25分)DV

監督:鈴木伸和
スタッフ:菊地喜孝 濱田稔也

【監督のことば】小学5年の夏、名古屋の明治村という所へ行った。そこには明治時代の教会があり、私は生まれて初めて教会というものの中へ入った。夏でセミがジージー鳴いていたのだが、中はびっくりするほど涼しく静かであった。天井にはモザイクガラスがあった。そこから、昼光が注がれていた。なんとも言えないほどきれいで、私は見震いした。隣にいた父のビデオカメラで、私はその光を30分ぐらい延々と映した。帰って見てみると、案の定、ただのモザイクガラスが写っているだけであった。その時以来、光は記録できないもの、という先入観ができた。映像は全て光で知覚するはずなのに、その光を記録できないというのはどういうことだろう、と思いやることにした。