映画上映専門家養成講座│シネマ・マネジメント・ワークショップ概要

上映会・映画祭の企画から、映画館[ミニシアター]、コミュニティシネマの運営まで―地域コミュニティの映像文化を担う人材育成のための総合講座

映画上映専門家養成講座│シネマ・マネジメント・ワークショップ、2025年7月24日（木）　開講！

開講にあたり、プレ公開講座（募集ガイダンス）開催決定！

日時：2025年6月23日（月）　19時～　　参加無料｜要予約
会場：映画美学校　渋谷｜文化村交差点左折
内容：
・現在活躍中の監督たちから上映者に向けたメッセージ映像の上映　
・トーク「シネマ・マネジメント・ワークショップ修了生に聞いてみよう！」　
　志尾睦子（第1期修了/NPO法人たかさきコミュニティシネマ代表）
　堀口昭仁（第4期修了/文部科学省勤務）
　八幡温子（第7期修了/横浜シネマリン代表）　ほか
・講座（カリキュラム等）の説明

映画上映専門家養成講座│シネマ・マネジメント・ワークショップ　プレ公開講座お申し込みはこちら
※現在対面での参加はキャンセル待ちとなっております。
※プレ公開講座はハイブリット型で実施いたします。ご都合に合わせて対面・オンラインをお選びください。オンラインの形式など詳細につきましては、予約いただいた方々に追ってお知らせいたします。
※プレ講座のアーカイブ配信はございません。

シネマ・マネジメント・ワークショップとは

コミュニティシネマセンターでは、2003年に第1期「シネマ・マネジメント・ワークショップ」を開講しました。
シネマコンプレックス（シネコン）が全国各地に新設され、スクリーン数が激増、一方で、中小都市の既存の映画館の閉館が急速に進んだ時期でした。
大都市においては大ヒット作品と低集客作品の二極化が顕著になり、地方都市ではスクリーン数が増えても上映作品数は減り、映画文化の受容における地域間格差が拡大しました。
また、1990年代に大きく花開いた「ミニシアター文化」にも翳りが見え始めた時期でもあります。
そうした現実の中で、地域における映画文化を豊かにするためには、専門的なノウハウと理念をもって映画上映を行う人材の育成が急務であるとの考えから、シネマ・マネジメント・ワークショップを開講しました。
その後、2013年まで7期にわたってこの講座を実施、修了生は150人を数え、多くの修了生が地域の映画館や映画祭事務局、映画アーカイブ、映像専門施設等で活躍しています。

2010-2025年、東日本大震災、世界中を巻き込んだパンデミック“コロナ禍”という大規模な災害が起こり、デジタル技術が飛躍的に進化する中で、世界のあり様は大きく変わりました。
映画上映も、フィルムからデジタルへ歴史的な転換が急速度で進められ、コロナ禍の中、配信事業が大幅に拡大するなど、映画館や上映者のあり方にも変化が求められています。

中心市街地から昔ながらの映画館が姿を消し、映画館の88％をシネコンが占める現在、地域のコミュニティシネマ（ミニシアター等の映画館や映画祭、公共映像施設等）には、他の芸術ジャンルとも連動し、幅広い教育プログラムも行うコミュニティの新しい文化の拠点として、その機能を拡張することが求められています。
2025年のシネマ・マネジメント・ワークショップは、新しい時代に求められる上映者・上映の場のあり方を模索する場であり、映画上映に関する広範な知識と変化に対応する柔軟なマネジメント能力をもつ人材を育成するための、より充実した専門的なものとなっています。

映画上映専門家養成講座の内容

この講座は、映画館、フィルムアーカイブやシネマテーク、コミュニティシネマなどのディレクター、スタッフとして、地域の映画文化を担う人材、映画上映に関連する広範な知識と創造力、現場運営に欠かせない高度なスキルを兼ね備えた「映画上映専門家」を育成することを目的としています。
これから映画上映を学ぼうとする初心者はもちろんのこと、すでに経験を積んだ映画祭や映画館のスタッフ、美術館の映像担当学芸員、自治体の文化担当者にも新たな事業展開を考える契機としていただける内容となっています。
文化芸術の振興や地域文化の拠点形成といった観点から映画の上映を大局的に捉える視点を獲得し、映画館や上映会のつくり方、運営の方法、上映作品のプログラミングや観客開拓のための企画開発、映画上映に関する法令や、配給・配信・保存と上映との関係等々、映画上映に関わる必要不可欠な知識を総合的に学ぶことができます。

多彩な講師陣・上映企画ゼミ

映画映像の専門家はもちろん、まちづくりやコミュニティデザイン、美術館・映画館運営の最前線で活躍する多彩な講師陣による25コマを越える講義。また、講師の指導のもと、受講生自身が上映企画を行う「上映企画策定ゼミ」も実施します。

「コミュニティシネマセンター」とは
日本各地の公共的な上映活動を支援するとともに、地域の上映組織“コミュニティシネマ”の活動を推進するための団体が「コミュニティシネマセンター」です。事務所は東京・渋谷にあります。
コミュニティシネマセンターHP

主催：一般社団法人コミュニティシネマセンター　共催:特定非営利活動法人映画美学校
助成：文化庁文化芸術振興費補助金（舞台芸術等総合支援事業（芸術家等人材育成））｜独立行政法人日本芸術文化振興会