杉江松恋(書評家)
書評は「その本の潜在的な読者に必要とされる情報を伝える」という明確な目的意識のある文芸ジャンルです。「書かれていること」を歪みなく伝えるというデータ伝達の側面と「自身の読み」という個人の意見表明の側面をいかに両立させながら、読者にとっての利益になる文章を作成するか。そこには誠意ある態度が求められます。
1968年、東京都生まれ。主にミステリーなどを対象とする書評ライターとして活動中。単著に『読み出したら止まらない 海外ミステリーマストリード100』『路地裏の迷宮踏査』『東海道でしょう!』(藤田香織との共著)などがある。
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