本講座の募集は締め切りました。

受講期間:2018年6月27日(水)-2018年9月2日(日)

劇映画の第一の被写体は俳優であり、その演技です。それは劇映画の内容そのものと言ってもいいものであり、同時に、その内容を観客にスムーズに伝えるという重要な役割を担ったメディアでもある、すなわち映画言語と言われるものの中心を成すものなのです。 では、映画の俳優には何が可能で、何が求められているのでしょうか?  
この講座では、演出方法の異なるふたりの講師による本格的なリハーサルと撮影を通して、受講生それぞれの「映画の演技」の可能性をできる限り拡張してもらいたいと思います。

講師からのメッセージ

nishiyama_AICあなた独自の映画の演技、あなた独自の人物を発見するために、一度、「イタリア式本読み」と呼ばれる方法に徹してみたいと思います。「イタリア式本読み」では、あなたの頭の中にすでに存在する何かを一切参照しない、真似ないことが原則です。先入観を完全に排除したフラットな状態になるまでシナリオの解釈(による演技)は行わないようにします。フラットな状態での本読みを繰り返す中で、いわばゼロから、あなたの中に生まれるものはなにか? それは未知の自分かもしれません(すでに存在する何ものをもモデルにしないのだから)。未知のしゃべり方と未知の歩き方をする未知の人物に出会うことがこのワークショップの目標と言えます。そういう試みを通して映画の演技(映画における音声と動き)をあらためて考えながら、映画の被写体としてのあなたの新しい側面を発見してもらいたいと思います。
西山洋市(映画監督/『運命人間』『kasanegafuti』『瑠璃道花虹彩絵』 )

manda_AICフィクションを支える芝居、それが映画の演技です。最近多く見られる日常をなぞる芝居は、映画の演技ではありません。なぜなら、映画の登場人物は現実生活には存在しておらず、映画というフィクションの世界にのみ存在しているからです。あるいは、登場人物の演技が、映画のフィクションを成立させているからともいえます。しかし登場人物は、その映画世界の中では、リアルに生きているのです。このフィクション(映画)とリアル(現実)の中間地点に存すること、それが映画の役者に求められることだと思っています。
万田邦敏(映画監督/『接吻』『イヌミチ』『シンクロナイザー』)

カリキュラム

西山洋市編
○ワークショップ前半でモデルにするのはジャン・ルノワールの「イタリア式本読み」。
セリフを先入観(頭の中にある既成のイメージ)まったくなしで(完全にフラットに)読むのは予想外に困難で(無意識に先入観が紛れ込んでしまうため)、演出家がその手助けをする。
○本読みを繰り返す中であなた独自の人物(すでに存在する何者にも似ていない人物)をセリフ音声から、セリフ音声として見つけ出す。
○そこからさらに映画的な動きを探る。オリジナルなセリフの発声は、オリジナルな動き(歩き方をはじめとする)にも繋がっているとルノワールは言っている
○全体的なリハーサルを経て、発見した芝居をカメラとマイクで記録する(本番の撮影)。

万田邦敏編
課題シナリオの芝居を、以下のポイントに重点的に留意しながら、実際に組み立てる。組み立てた芝居を撮影し、編集する。
○フィクションを支え、フィクションを立ち上げる芝居の、ある種の「型」について考える。
○現実をなぞる芝居は、現実の何を(どこを)なぞっているのかを知る。
○感情の動きと身体の動きを、あたかも無意識のごとくに連動させる。
○カメラのフレームを意識する。同時に、フレームの外を意識する。

曜日
時間
講義内容・講師
2018/6/2716:30〜22:00開講ガイダンス(万田邦敏・西山洋市)+概論(西山洋市)
7/416:30〜22:00西山洋市編1
7/1116:30〜22:00西山洋市編2
7/1816:30〜22:00西山洋市編3
7/2516:30〜22:00西山洋市編4
7/2916:30〜22:00西山洋市編5
8/816:30〜22:00万田邦敏編1
8/1516:30〜22:00万田邦敏編2
8/1916:30〜22:00万田邦敏編3
8/2216:30〜22:00万田邦敏編4
8/2616:30〜22:00万田邦敏編5
9/216:30〜22:00完成作品上映&講評(万田邦敏・西山洋市)

※講師の都合により講義日程や内容が変更する場合がございます。

講師

西山洋市(映画監督/『運命人間』『kasanegafuti』『瑠璃道花虹彩絵』)、万田邦敏(映画監督/『接吻』『イヌミチ』『シンクロナイザー』)

募集要項

受講資格:18才以上であれば学歴、経験の有無は問いません。
募集人員:15名(定員になり次第締切ります)。
教室:映画美学校(渋谷)
募集締切:6月13日(水)
※定員になり次第締め切ります。
受講料

【一般】81,000円+保険料4,000円(税込)
【映画美学校フィクション・コース/脚本コース/ドキュメンタリー・コース/Acting In Cinema 2015年度〜2017年度修了生】46,000円+保険料4,000円
(税込)
※アクターズ・コース修了生も割引となります。事務局まで別途ご相談ください。

申込方法:受講申込書に必要事項を記入の上、顔写真2枚(受講申込書貼付用と受講証用)を同封し映画美学校にご郵送、もしくはご持参下さい。簡単な選考の上、合格者には、合格通知と受講手続きのご案内を、申し込み受理から10日以内に郵送いたします。ご入金が確認された時点で受付完了となります。

 

※講義開始に関わらず、申込者の自己都合での解約による受講料の返金は原則お断りします。但し疾病等、本校がやむを得ないと認める事由については、ご相談に応じます。

お申し込み&お問い合わせ
映画美学校
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS
電話番号:03-5459-1850 FAX番号:03-3464-5507
受付時間(月ー土) 12:00-20:00
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